「防衛庁は、美保飛行場にジェット戦闘機を配置しない。」-こうした約束を踏み外す、航空自衛隊美保基地での戦闘機F-4EJの新たな展示は認められません
きょう(24日)午前、米子市議会基地問題等調査特別委員会が開かれ、このたび全国の空自において退役するF-4EJが、米子市と境港市を結ぶ県道沿いの基地の一角に、かつて同基地に配備されていたYS-11、C-1とともに展示されることになった、と市当局から説明がありました。
そもそも、こうした説明に同基地担当官が出席せず、市当局者のみの説明で済まそうとしたこと自体、この問題を軽く見る、見せようとする姿勢の表れです。抗議します。
そして、かつて伊木市長は2018(平成30)年7月議会で、YS-11とC-1の展示について、「それぞれ美保基地の歴史とともに歩んできた機種であるとともに、日本の航空機の歴史の中でも名を残す機種である」と評価しています。しかし、今回のF-4EJは美保基地に配備されたことも飛んだこともない機種で、まったく同基地とは縁もゆかりもありません。
なぜなら、1950年代の朝鮮戦争の戦場となった朝鮮半島に、同基地から米軍用機が連日のように飛び立ったといういまわしい歴史から、同基地ではジェット戦闘機は飛ばさせない!という住民運動が盛り上がり、滑走路延長にからんで1972(昭和47)年、当時の防衛庁は鳥取県知事に対して「ジェット戦闘機を配置しない」との回答を寄せています。
配備と配置は違うのかという問題はあるものの、F-4EJが展示されれば明らかに「配置」となります。こうした展示は「美保基地はジェット戦闘機の基地なんだ!」という誤ったイメージを、見た人に抱かせかねません。
将来的にもジェット戦闘機を飛ばさせない、そのためにも同機の展示はすべきでないと考えます。