恥ずかしながら、涙、涙…

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 1940年、治安維持法違反で引っ張られた「父べえ」、留守をあずかる「母べえ」と長女「初べえ」、二女「照べえ」。温かな家族を時代の波が襲いかかるも、まわりの人たちの支えで“真っ直ぐ”に生きていく―。

 30日、山田洋次監督、吉永小百合主演の「母べえ」を観た。 

 暗がりだから余計にそうなのかも知れないが、とにかく涙がとまらない。二人の娘役が、そのけなげさを見事に演技していたし、なんと言っても長年にわたって原爆詩の朗読など平和の尊さを主張し続けている吉永小百合だからこそ、国民を戦争に駆り立てる時代に信念を貫く姿を説得力を持って表現できたのではないか。

 愛する者との出会いを引き裂く戦争に対する怒りが、ラストシーンの思わぬ言葉で、しかも見事に表現されていた。あっという間に過ぎた“感動”の2時間だった。

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