フィンランド滞在中の感想をまとめてみました

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7月7日―14日の日程で、私たち夫婦は娘夫婦の誘いでフィンランドに行ってきました。首都のヘルシンキでアパートを借りて、小さい孫たちも一緒に市内を中心に出かけた旅です。国賠同盟の機関紙「不屈」鳥取県版に掲載するので紀行文をーとの依頼があり、「紀行文」とは呼べない拙文ですが滞在1週間に感じたことを記してみました。関係者の了解を得ましたので、掲載される前ですがみなさんに読んで頂けたらとブログにアップします。ご意見などお寄せいただければ幸いです。なお、最初の写真は市内のシベリウス公園にあるモニュメント前での記念写真で、後の3枚は寄稿した文章に添付した写真です。

フィンランド家族旅行

  ―1週間のヘルシンキ生活から見えたもの

 

岡村 英治

 

 議員活動20年の節目に―と、娘夫婦の誘いがあり、7月7日から14日の日程で北欧の国、ムーミンの故郷・フィンランドに私たち夫婦、娘夫婦、そして二人の孫と家族旅行を楽しんできました。1週間の滞在でしたが、そこから見えたものは、成熟した社会の一つのあり様です。

 ◇子育てにやさしい街◇

私たちは、ヘルシンキ中央駅からトラムと呼ばれる路面電車で15分ほどの市街地にあるアパートを借り切って、そこからあちこちに出かけました。このトラム、さまざまな路線があり、市街地や市内の観光地に出かけるには便利です。また、バスも網の目状に走っており、地下鉄とあわせ公共交通機関が発達しています。私たちは24ユーロ(約3400円)でトラム・バス・地下鉄5日間乗り放題、というチケットを購入して活用しました。

感心したのが、そうした乗り物にベビーカーや車いすでも乗降できる点です。そして、ベビーカーを押している母親は交通費が無料! 私の娘も、アパートの家主さんから借りたベビーカーを利用して、この無料の恩恵に浴することができました。子育てにやさしい街ですね。

子育てでいうと、市街地のあちこちに公園や遊園地が設置されています。滑り台やブランコ、動物の形をした遊具など日本でも定番のものがありますが、日本と違うのはどの遊具もきれいに管理され、子どもたちが気兼ねなく使用できる、という点です。私も孫を連れて近くの公園などに出かけましたが、昼間や夕方ともなると親子連れが何組も訪れ、子どもを遊ばせながら語り合っている姿が印象的でした。

滞在中、家族全員で中心街でショッピングをしたり、港からフェリーに乗って島全体が動物園になっているところで国内や周辺国から訪れた親子連れに交じって、孫たちと楽しいひと時を過ごしました。また、フィンランド湾に浮かぶ世界遺産の島・スオメンリンナ要塞で、歴史の舞台をめぐることも出来ました。

公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですが、小さい頃から外国語教育が盛んで、ほとんどの国民が英語を喋れるそうです。娘夫婦は英語ができるので、一緒にいさえすれば買い物や料理屋さんで食事する時にも全く支障はありません。

 ただ私は英会話は全然ダメですので、私たち夫婦だけで単独行動する時は、かなり勇気がいりました。でも食事する時には、ショーウインドーの展示品を指さし「これ!」と言えば通じます。市内観光の遊覧バスに乗った時も、日本語チャンネルのガイドが流れていましたので、安心して楽しめました。

 ◇歴史と伝統、ゆとりある街◇

 こうした観光を通じて、市街地の店の軒先でテーブルを囲み、コーヒーやビールを飲みながら熱く語り合っている姿があちこちで見受けられました。アクセクしないでそれぞれのペースで生活を楽しんでいるようにも見え、ゆとりある成熟した大人の社会だなぁと感心したものです。

 また、街にけばけばしい看板もなく、建物も古いままきれいに保存されており、統一された町並みは歴史を感じさせるものとなっています。私たちが滞在したアパートは古いながらもきれいな内装、広々とした部屋で快適そのもの。最高気温が20℃、最低気温は10℃に届かないといった気候でしたが、全室二重窓などのおかげで寒さを感じることもありません。しかし、エレベーターに乗ると、「1962年製」と記してあり、「使えるうちはしっかり使う」という合理性も、むやみやたらとすぐ壊す日本と違うとこだと思いました。

 アパートの家主家族は、夏休みで出かけるからと貸していただけたものです。こうした制度はゆとりあるフィンランド社会では普及しているらしく、電気製品を含めた家具付きで七泊約十五万円でした。炊事もできるので高いホテル代や毎度毎度外食することを思えば、ずいぶんと安く上がった勘定になります。

 ヘルシンキの緯度は北緯60度と、札幌の43度とくらべてかなり北に位置している関係で、夏の時期は極端に日が長く午後10時を過ぎても明るいままです。風呂がなくシャワーだけの生活だったこととあわせ、生活のリズムを合わせるのに苦労したのも、帰国した今では楽しい思い出です。

 

写真説明①=市街地を走るトラム(路面電車)は移動に便利です

 

②=市内あちこちにある公園・遊園地は子どもたちの歓声に包まれる

 

③=店の軒先でテーブルを囲んでコーヒーやビール。いいですね!

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3 通のコメント “フィンランド滞在中の感想をまとめてみました”

  1. Comment by sada:

     やっぱり!ですか。本やTVで、そういう国だろうとは思いつつも、やっぱり現場を知ったかたのナマのお話はいいですね。
     日本も持てる経済力をこういう方向で活かせていたら、住み良い国になったでしょうにね。 

  2. Comment by 岡村英治:

    sadaさん、コメントありがとうございます。日本の進むべき一つの方向性だと感じました。戦争法通して大軍拡、社会保障切り捨てなどもってのほかです。

  3. Comment by 石橋佳枝:

    人々があくせくと暮らしている日本、豊かな経済力があっても過重労働で自由な時間を奪われている日本では、人間のあるべき未来のイメージは描きにくいのですが、フィンランドのような国では明日のこと、その延長線上のこととして考えられるのではないか、と思えてしまいます。滞在してこそ見える姿ですね。この体験、宝物になりますね。

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