空中給油機配備の「同意」撤回を‼

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航空自衛隊美保基地への新型空中給油機KC-46Aの配備に反対している「市民の会」はきょう(14日)、米子市の伊木隆司市長に「配備同意」を撤回するよう申し入れました。
防衛省は米ボーイング社が開発中の同機を、平成32(2020)年度に3機配備する計画をし、今年3月に野坂前市長が配備に同意をしていました。
市民の会は申し入れで、▷昨年12月に沖縄県名護市沿岸に空中給油訓練中のオスプレイが墜落した▷米軍と一体となった軍事作戦に組み込まれる▷鳥取県知事は実機配備前に十分な時間的余裕をもって配備計画について協議し、同意を得ること、と防衛省に回答している―など指摘。前市長が出した同意を撤回するよう求めました。
これに対し、今年4月に就任した伊木市長は、住民の安全・安心は最優先にしなければならないとしたものの、同意は適切なプロセスを経てなされている、との認識を示しました。
基地周辺自治会だけに説明すれば事足りる、としているプロセスそのものが問題だとの認識はないようです。
きょうは会の共同代表・高山寿雄元鳥大教授ら5人が出席し、市長と意見交換しました。

申し入れ文は以下のとおりです。

2017年6月14日

米子市長 伊木隆司 様

            空中給油機STOP!市民の会

【共同代表】

高山寿雄・鳥取大学元教授

浜田章作・鳥取短期大学元助教授

安田寿朗・弁護士

 

新型空中給油機の美保基地配備同意を撤回してください(申し入れ)

 

就任されて以来、市民福祉向上へご尽力されていますことに敬意を表します。

地元にあります航空自衛隊美保基地に、まだ開発段階にある新型空中給油機KC-46Aを2020(平成32)年度に3機配備する、という防衛省の計画に、多くの住民が安全に対する心配を抱いています。私たち「市民の会」は、そうした市民の声を受けて、また軍事基地強化につながるものとして、空中給油機配備に反対の取り組みを進めています。

空中給油機は、戦闘機や輸送機の航続距離・時間を延ばすという、敵地侵攻に欠かせない機能を有しています。その配備によって美保基地が、従来の輸送基地、輸送機パイロット教育訓練基地としてあった役割を大きく変貌させ、「侵略」の一端を担う前線基地としての役割を担うことになります。基地機能が大きく変えられようとしていることは明らかです。

とりわけ導入予定のKC-46Aは、F-35改良型戦闘機やオスプレイなどにも給油可能となるなど、現在小牧基地に配備されているKC-767に比べ給油可能となる米軍機の機種が格段に増大することから、日米一体となった軍事作戦に組み込まれる危険性が強く懸念されています。

昨年12月13日、沖縄県名護市の海岸で空中給油訓練中の米軍のMV22オスプレイが墜落、大破するという事故が発生しました。墜落地点は集落から数百㍍しか離れていなかった、という恐ろしい事態です。にもかかわらず、原因究明もまだというなか、米軍はオスプレイの飛行、空中給油訓練を全面再開し、日本政府も何をもって「安全」と理解したのかまったく不明のまま、これを容認しました。

新型空中給油機KC-46Aの美保基地配備計画に直面する米子市民にとって重大なのは、これが空中給油訓練中の事故であり、報道されているように、ローターが給油ホースを切断し、オスプレイのブレードを損傷し墜落に至ったということです。高速で飛行しながら給油することの本質的な危険性をまざまざと示した事故で、「民航機と同様の安全性」などとんでもありません。防衛省は米軍機への給油も否定していません。そしてKC-46Aはオスプレイに給油できる唯一の自衛隊の給油機となります。

市民の安全・安心確保をなによりの目的とする自治体が、こんな危険なKC-46Aの配備を認めることがあってはなりません。

野坂前市長は、今年2月27日付で同機の配備について4項目の意見を付して同意しています。しかし、鳥取県は「実機が開発中であり、完成後の実機による展示飛行・騒音測定や安全面での検証を十分に行う必要があることから、実配備前に十分な時間的余裕をもって、配備計画について協議を行い、同意を得ることとしてください。」との回答を、中国四国防衛局長にしています。

ここは少なくとも、2月27日付の同意回答を撤回し、住民の安全を最優先にした十分な市民的論議をするよう、強く申し入れるものです。

以上

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