「自衛隊加憲」、ほんとにいいの?

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「憲法9条のもとで、世界有数の実力部隊が存在する事実は、確かに容易には理解しづらいところではあるが、還暦を過ぎた自衛隊が人を殺さず、そして殺されもせずにこられたことには、書かれないことによって統制するという、わが国独特のやり方が大きく貢献していることを見落としてはならない。」
きょう(28日)付の山陰中央新報の「識者評論」で、「自衛隊加憲論」について九州大学の南野森(みなみの・しげる)教授が書いています。
現に存在し国民の支持も得ている自衛隊の存在を憲法に明記するだけなので何も変わらない、という説明に対し、「憲法に明記されないことで自衛隊が『戦力』(9条2項)にならないようにさまざまな制約が課せられてきたが、自衛隊が明記されれば、そのような効果が期待できなくなる」として、▷個別的自衛権しか行使せず、先制攻撃や侵略を行わず、大陸間弾道ミサイルなどの攻撃兵器を持たずにきた、▷防衛費も抑制されてきたし、戦前の軍人のように威張り散らす自衛隊員は皆無である、▷その銃口が国民に向けられる治安出動は、60年安保の際にも避けられ得たー、こうした統制が利かなくなる懸念を記しています。
そのうえで、「9条2項の削除にも等しい自衛隊加憲」がなされれば、自衛隊が『普通の軍隊』となり、また『戦力』となっていくことは時間の問題」と警鐘を鳴らしています。

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