美保基地にKC-46A配備中止の申し入れ

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鳥取県米子市や境港市の市民らで組織している「空中給油機STOP! 市民の会」はきょう(30日)午後、航空自衛隊美保基地(與儀孝司令)に対し空中給油機KC-46A配備中止を求める申し入れをしました。

米軍機への給油を可能とする空中給油機の配備は、「専守防衛」から大きくかけ離れたものとなります。給油機運行の危険性や、配備されることによる基地周辺地域の危険性増大が心配されています。

申し入れには市民の会共同代表の安田寿朗弁護士、高山寿雄元鳥大教授ら8人が参加。100トンもの燃料を積んで飛び立つ給油機に事故があったら大惨事になる、狭い日本で空中給油しなければ飛べないとは考えられない、周辺住民にキチンと危険性などについても説明すべき-などの思いを、対応した酒井明渉外室長にぶつけました。酒井室長は「みなさんのご意見はしっかりと伝えます」と述べました。

申し入れ内容は以下の通りです。

2021年9月30日

航空自衛隊美保基地司令

與儀  孝 様

空中給油機STOP!市民の会

共同代表 高山 寿雄(元鳥大教授)

安田 寿朗(弁護士)

連絡先 米子市冨士見町138

0859-32-8080(錦織方)

 

美保基地への空中給油機KC-46A配備について(申し入れ)

 

新型空中給油輸送機KC-46Aの初号機が今年10月にも美保基地に配備されようとしています。同機の配備については、当初3機と言われていたものが、住民への十分な説明もないまま6機へと倍増しました。

いうまでもなく、KC-46Aは100トンの燃料を積載できる“空飛ぶガソリンスタンド”であり、また、開発段階でさまざまな不具合が発覚し、乗員の安全に深刻な影響を与える「カテゴリー1」相当の欠陥があるとされました。いったん事故が発生し、その被害が市民にも及べば大災害となることは必至です。

加えて、その航続距離は遠くインド洋にまで及び、軍事的緊張を抱える台湾海峡や南沙諸島において、米軍が展開する作戦・戦闘行動で機動的に米軍機への燃料補給することを可能にします。KC-46Aの配備は、まさに米軍の敵攻撃能力の後ろ支えの役割を果たすことになり、北東アジア全般の軍事的緊張を高め、その配備基地である美保基地は、わが国に敵対する国、あるいは勢力の攻撃対象になる恐れがあります。

鳥取県はKC-46A配備計画に関して、2017年2月に防衛省中国四国防衛局に対して、配備に向けた準備を行うことは了承したものの、当時同機がまだ製造中であり安全確認ができないことなどを理由として、実配備前の再協議を求め事実上保留にしていました。中国四国防衛局は、数々の重大な懸念に対する説明責任を尽くさないまま、昨年(2020年)9月、鳥取県に対し、2021年6月ごろに初号機を、同7月ごろに2機目を配備したい旨の再協議を申し入れました。

KC-46Aの運行に伴う危険性、美保基地及び周辺地域がわが国に敵対する国・勢力の攻撃対象になる可能性、米軍の戦闘行為の後ろ支えとなる可能性等に関して、これらのことにより生命財産が直接脅かされる住民には全く説明もないままに配備が実行されることは、憲法9条に照らしても許されません。米子市も「住民の安全を確保するため、飛行安全及び地上安全に万全を期すこと」を同意の条件に挙げおり、今回の配備計画がその条件を満たさないことは明白です。

以上の理由から、私たちは美保基地への空中給油輸送機KC-46A配備について認めることはできません。配備の中止を強く求めるとともに、前述で指摘した危険性などについて米子市、境港市をはじめとした関係住民を対象に、広く公開の説明会を開催するよう求めるものです。

以上

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