「いま世界がおもしろい」

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 昨日(10日)と今日付の「しんぶん赤旗」に連載された不破哲三さんの「第39回赤旗まつり」での記念講演「いま世界がおもしろい」を、それこそおもしろく読んだ。

 不破さんの赤旗まつりでの記念講演は、2001年の第37回、2002年の第38回、そして今回と連続して「科学の目」講座としておこなわれた。日本共産党のよってたつところの科学的なものの見方による世界論を分かりやすく、その時々の到達点に立って解明するものとして、まつり参加者の楽しみの一つにもなっている。

 今回私はまつりには参加できなかったものの、心待ちにしていた連載は一気に読むことができた。3回目の講座となる今回は、4年前の前回から党の指針となる綱領の改定をはさんでのもの。まず第1章の「いま私たちは、どんな世界で生きているか」では、世界が生き生きと動いている時代を①資本主義が高度に発達した国ぐに②社会主義をめざす国ぐに③アジア・アフリカ・ラテンアメリカの国ぐに④旧体制が崩壊した旧ソ連・東欧の国ぐに―の4つのグループに世界を分け、世界の構造や流れを説き起こした。

 指摘の中で興味を引かれたことがいくつかある。日本では世界のニュースが少なすぎるという点や、世界の国ぐにの経済力の大きさを比べる場合、GDP(国内総生産)が使われるが、それによると第1位アメリカ、第2位日本、第3位ドイツ、第4位イギリス、第5位フランスで、第6位にようやく中国が顔を出す。この数字を毎年発表しているIMF(国際通貨基金)が、従来の各国の比較を為替レートでしたものとは別に、国ごとの物価の違いを反映した購買力平価を使った数字も発表し始め、それによるとアメリカの第1位は変わらないものの、第2位中国、第3位日本、第4位インドとなり、世界経済で中国やインドがいかに力を付けているかが明瞭になっていることを明らかにした点、だ。

 また第2章「ソ連の崩壊から15年―あらためてその影響を考える」では、ソ連の解体で世界がどのように変わってきたのか、資本主義の国でも、社会主義をめざす国でも、また非同盟諸国でも生き生きとした動きになっている、と指摘。唯一の超大国となったアメリカでさえその影響を受け、世界戦略の転換を余儀なくされているなど、この15年間の世界の流れの変化を分析している。なるほど、いま世界がおもしろい、というのはこういったことなのかと得心した。

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2 通のコメント “「いま世界がおもしろい」”

  1. Comment by 林檎:

     そう、一気に読めましたね。私は鳥取往復の列車の中で。人の目も気にならず。
     特に後半。この15年の世界が大きく変わってきた、その流れを変えたのがソ連の崩壊だということ。その結果唯一の覇権主義の大国となったアメリカさえ、影響をおおいに受け、今や軍事ではなく外交により世界の国々との「いい」関係をつくろうとしている時に、日本政府の頭の中身だけが、未だ20世紀を脱していないのだから、困ったことだ。
     こんな風に野党外交の成果を整理してくれるなんて、すばらしい。

  2. Comment by 岡村英治:

    鳥取往復、お疲れ様。移動手段に列車を利用するのは、新聞や書籍が読めるという点で本当にいいですね。

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