ハンカチを持っていて良かった「いのちの山河」

TOP 

 日曜日の29日、「いのちの山河~日本の青空Ⅱ~」の上映がおこなわれた公会堂に足を運びました。観賞には二人の子どもにも声をかけて、とくに娘は保健師・看護師の資格を持っているということもあって、連れて行きました。よかった!

 岩手県沢内村。豪雪に閉ざされ、乳幼児の死亡率が高く、また貧困からくるお年寄りの自殺が多い。そんな村に帰ってきた深澤晟雄(長谷川初範)は、請われて教育長、助役となるが、村を救うためには村長にならなければと立候補。無投票当選を果たして、「人間のいのちと健康に格差があってはならない」との言葉を実践していく。

 村の病院と保健師などの連携をもとにした地域包括医療の取り組みを通じて懸案だった乳児死亡ゼロを達成。また、横槍を入れてくる県に対し憲法25条をタテに説き伏せ、お年寄りの医療費無料化を全国に先駆けて実施するなど、映画では感動のドラマが次々と展開する。

 そして、冬季間雪に閉ざされる地域を解消しようと、村の年間予算の5分の1という経費をかけても新鋭の除雪ブルの導入を決断し、「豪雪突破」を実現して冬季間のバスの運行を確保する…。感動の場面の連続だ。

 そしてラストが泣かせる。がんに倒れ、盛岡の病院から沢内に帰る深澤の遺体を積んだ車両を、降り積もった雪を除雪した道で多くの村民が出迎えるシーン、村のために命をささげた深澤にたいする思いが凝縮された場面だ。これから上映されるところで、多くの人たち、とりわけ医療、保健、行政関係者にはぜひとも観てもらいたい作品だ。

 そしてもう一つ、印象に残っているシーンがある。映画の導入部で、主人公の晟雄と妻のミキ(とよた真帆)が雪が降りしきる中、故郷の沢内に帰ってくる場面と、がんで倒れ盛岡の病院での最期、ともに「寒い!」という主人公の手をやさしくさすってやる妻。男子の本懐、なんちゃって!!

Share Button

コメントご記入欄