「ドイツは脱原発を選んだ」

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 28日、鳥取市で党県委員会の選対会議があり、比例中国ブロックの候補者押し出しに知恵を絞りあいました。米子への帰りの車中でよんだのが表題の本。岩波ブックレット、500円(税別)。著者のミランダ・A・シュラーズさんはベルリン自由大学教授・環境政策研究所所長で、ドイツ政府原発問題倫理委員会委員を務めています。

 この本は、2011年6月3日におこなわれた、立教大学平和・コミュニティ研究機構主催の緊急講演会「ドイツは脱原発に舵を切った―Fukushimaのインパクト」と題する著者の講演をもとに編集したもの。ドイツが福島原発事故の直後、ただちに原発ゼロをめざす方向に政策を転換した経緯が、分かりやすく記述されています。

 と同時に、被爆国であり、地震国である日本でなぜこれだけ多くの原発がつくられてきたのかも記されています。その中で、「企業が利益を追求する力が非常に強く、理想の力を弱めている」「政治を動かしているのは企業であるかのようだ。東日本大震災後のいまこそ、政治に倫理を導入することが求められている」と説いているあたり、ハッとさせられます。

 ちなみに、著者が属している原発問題倫理委員会は絶大な権限を有していますが、メンバーには原子力の専門家はいず、カトリックの枢機卿とプロテスタントの牧師、消費者問題などを研究している教授などで構成されているとか。「どのようなエネルギーが提供されるべきかは、電力会社ではなく、社会が決めるべきだと考えられたからだ」と明快! へたな“御用学者”なぞは入る余地なし、というところでしょうか。

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