雪崩遭難の防止に地元とプロの知恵を

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23日に北アルプス立山連峰・真砂岳(標高2861㍍)山頂近くの西側斜面で発生した雪崩により、7人の登山者、スキーヤーらが命を落とすという遭難事故がきょう(24日)付の新聞紙面で大きく取り上げられていました。固まった雪の上に積もった新雪部分が崩れる「表層雪崩」の可能性が高い、と報じています。

「雪崩」という文字には、私自身敏感に反応するようになっています。私の大学卒業式の前日、もう38年近くも前のことですが、後輩たちのパーティーが春山合宿中に遭難。北ア・針ノ木岳近くの稜線をトラバース中、雪崩に巻き込まれ4人の若い命を失ってしまいました。

そんな苦い経験があるため、雪崩遭難をなくしてほしいという思いはひとしおです。

今回の場合も、積もった雪がいったん暖められ、ザラメ状になった上にフワッとした新雪が降り積もった、という格好のようです。いわば、プロなら「ヤバい」状態であることは一目瞭然だったと思われます。そんなところに、立山黒部アルペンルートを使って、比較的容易に標高2800㍍の高山に行けるというところが問題だと思います。

遭難された方がどんな山岳知識を持っておられたか分かりませんが、山の斜面、気象条件などを熟知した地元の方や山岳プロであれば、事故発生当時の状況で真砂岳斜面にスキーヤーを向かわせていいのか―、そんな判断ができたのではないでしょうか。

自然の山は過酷なもの。そこをわきまえ、“誘客”だけに走るのではなく、「入山制限」くらいのアドバイスができる地元や山岳プロの知恵が発揮できないか、そう思うのです。

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