今日19日の午後は米子市議会の「原子力・エネルギー問題等調査特別委員会」の学習会。
皆で学ぼうと全員協議会で、原発の活断層調査について学びました。
講師は広島大学名誉教授の中田高氏。
電力会社の活断層調査は「調査にならない調査」、「技術が低いのか指導者の力が低いのか、程度が低い。」
「地形変動学の私たちは、地形により活断層のあるところを特定し、そこを掘って調査する。電力会社の調査は活断層のないところを調査している。」
四国の活断層や島根原発の鹿島活断層(宍道断層と言われているもの)などの例を取って、
活断層の見分け方・・・川や尾根が何本も同じ方向に屈曲している地形の屈折点を繋いだ線を探すことを、
立体的に見える3Dメガネ(?)を掛けて地形の航空写真を見ながら説明を受けました。
確かに島根半島の幾筋もの川は、一つの線上で一斉に上流方向へ流れを変えています。
「中電が10キロという活断層の長さに、私たちが鹿島活断層は18キロ以上の長さという調査結果を発表した後もこだわったのは、10キロを超えると耐震強度の基準が替わるからだ」と言われ、
「疑わしきものを全て黒といったのでは原発は作れない」と調査を指導し審査を担当した山崎氏が述べている新聞記事も資料として出されました。
そして最後に中田教授は、繰り返し行われた杜撰な調査ではなく正しい調査が必要であること、
市長や市議会は、調査のやり直しや、耐震強度のバックチェックなどを、
国や電力会社に求めて欲しいと言われました。
なお活断層調査に有効な「トレンチ調査」は、下手にコンサルなどに頼まなければ、80万円くらいで出来るものだそうです。