原子力規制庁が、松江市議会で「新規制基準」の説明会

今日、松江市議会の原子力発電対策特別委員会で、

原子力規制庁の「新規制基準」についての説明があり、

中海を渡って傍聴に行きました。

「この基準は100%の安全を目指すものではない」「リスクはなくならないが、どれだけ少なくするかの基準だ」

と前置きし、津波・地震に対する対策がまず説明され、

炉心溶融を避けるためには、シャワーのように水を掛けて熱を冷ます、

また圧力が上がって爆発することを避けるためにはベントの装置で、

フィルターをくぐって放射能を微量に落とした炉心の空気を放出する、と二つの対策が説明されました。

(この対策について委員から、「人がその作業を行わなければならないが、実際事故になった時それが出来るのか。」と質問があり、

「今検討中で、これは机の上の検討ですが、現場では訓練が繰り返し行われるでしょう。」との答えでした。)

また放射能が外部に放出される苛酷事故が起った場合は、

放水車で放射能をたたき落とし、空中に広がるのを防ぐとのこと。

老朽化した原発を稼働させ続けるか否かは、30年、40年の検査で判断する、

40年の検査をクリアしたものは最長60年使うことが出来るという説明もありました。

(委員から、誰がその検査をするのか、という質問があり、「事業者が行い、その結果をみて規制庁が判断する。」と。

ええっ、という空気が流れ「自動車の車検だって、専門家の第3者がしますよ」という問いかけが重ねてされましたが、返答なし。)

いままで、新設の原子炉の活断層調査などに事業者側の科学者が入っていて、活断層の大きさを矮小化などをしてきたことを国も認めています。

それなのにその教訓はどうしたのか、なにを福島に学んだのか、苛酷事故は避けられないということだけなのか。

これでは規制の意味もない、との思いをまた強くしました。

 

 

 

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