いのちの危険よりも、企業の利益―中国電力の点検書偽造事件についての説明

2015_0426_150604-IMG_47441日米子市議会は閉会しましたが、閉会後の全員協議会で、中国電力が低レベル放射能汚染廃棄物の処理に係る計器の点検書を偽造していた事件について説明しました。

中電はこれまでも、5年前の511ヶ所の点検漏れや報告書の改ざんなどが数々あり、その反省がどう生かされているのか、これからどうしようというのか、と6名の議員が質問。

この件の調査を内部の調査チームでしたことについて、「当事者の調査では信用できない、第三者機関でやるべき」。またこの謝りを繰り返さないための体制整備はまだ半ばということで、「必ずまた報告を。」「危険を感じている市民に直接説明する場をつくるべき。」「個人的なミスというが人間は失敗するもの。511ヶ所の点検漏れの反省でつくられたシステムに、『誤りが報告されたときにその担当者の評価・業務成績を下げないという項目』がある。しかし改善されていないではないか。」などなど。

この件について、「担当者ひとりの個人的な誤りで組織的な誤りではない」と繰り返す中国電力には、深い反省や原発の危険に真摯に向き合う姿勢は感じられませんでした。

人のいのちや環境を大事にすることよりも自社の利益優先の態度が、あの福島の事故を経た今も変わらないことに、中電の話しを聞くたびに強い怒りを感じます。

そしてこういう企業をしっかり監視・規制をするのは国の政治の役割であり、住民を守るために抗議し訂正を求めるのが自治体の仕事であることを、国や鳥取県、米子市にも声を大きくして言い続けなければならないと思います。

★写真は今年4月、島根原発の足元にある活断層の調査を見学したときのもの。ここはこの地層の現れから見て活断層ではないとの説明を受けました。

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