25日の米子市議会全員協議会で、
野坂康夫米子市長は、大橋川拡幅事業の実施に、
「なんの異存もない旨回答すべきだと判断した」と述べました。
これはこれまでの「大海崎、森山の2堤防の開削は、水質・治水の両面で不可欠。
開削なしに大橋川の拡幅には同意出来ない」、としてきた
米子市の姿勢を投げ捨てるものです。
2堤防がそのまま残って、本庄水域には水が入って行かない状態の中海に、
大橋川からの流れがどっと押し寄せた時、
直撃を受けるのは、渡、そして弓浜半島です。
いまでも堤防建設後、地下水位の上昇と水はけの悪さから、
弓浜半島の農産物の根腐れなどの被害の続く米子にとって、
これは黙って同意する訳にはいかないことです。
そして、大橋川拡幅工事が松江の水害を防ぐために必要か、ということにも、
当の松江市民の間に根強い反対意見があります。
「水害対策なら拡幅や護岸ではなく内水対策を」
「尾原・志津見ふたつのダムと神戸川放水路だけで治水は大丈夫」
「大橋川上流の大橋、新大橋付近の歴史的景観を壊すな」
「何千億円も掛けるムダな公共事業はもういらない」
「拡幅すれば、宍道湖固有の生物が失われる。」などなど。
今、旧政権がレールを敷いた大型公共事業の道を突っ走るのは止めて、
ほんとうに必要な事業か、斐伊川水系の未来がどうなるのか、
考えることこそ必要です。
市民に納得の出来る説明もせずに、「躊躇すべきではない」などと拙速に決断し、
同意などという暴挙にでれば、
米子市民は汚染のすすむ中海とともに、野坂康夫という市長の名を、
永遠に忘れないでしょう。
今日境港のある漁業者は、
「稚魚の育つところがなくなって、境の漁業にも大きな打撃だ。堤防開削して生態系を取り戻すことが、この地域に住む私たちの子孫にもどうしても必要だ」
こう語られたそうです。
実は風邪を引いて(新型インフルではありません)、3日ほど寝た私ですが、
寝てる頭の上で、「大橋川」が周りつづけました。
快復したので、12月議会頑張ります。