「米子市保育所在り方検討会」

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昨夜、「米子市保育所在り方検討会」が開かれました。

構造改革の方針に従い、財政健全化プランの一環として、保育所の民営化をうち出している米子市ですが、民営化に不安をぬぐえない市民の声に押されて、民営化と米子市の保育の在り方を問うためにと設置された、この「検討会」です。

しかし、その論議は保育の質やあるべき姿を深めるものには、なかなかなりませんでした。

しかし、この問題に関心を寄せる団体、「こどもの人権広場」や、「私たちの願う保育所と民営化を考える会」の働きかけや、

ここ3,4回急激に増えた傍聴者(とくに保育に携わる方たち保育士・園長ら)に見守られ、少しづつ内容が変化してきています。

昨夜はこの時点での民営化に対する各委員の考えを述べあうという会として準備がされ、ほとんどの委員が意見書をまとめてこられました。

「財政的理由を理解できる。負担を未来に先延ばしにしてはいけない。」

「先の先のことを考えるのも大切だが、今すぐ今の子どものためにこの保育園の置かれたひどい条件をよくしてほしい。そのために民営化へ一歩踏み出すのはあり、と考える」

と、民営化に踏み出してもいいのではないか、という意見もあるなかで、

「市は保育の質をよくするために民営化を、というが、今の米子の保育園の状況は、公・私ともに困難を抱えている。とくに私立の条件が悪い。保育士の待遇に大きな差がある。民営化で質がよくなるとは考えがたい。市の財政負担も当面増えるというし、将来にわたってもどうなのかもわからない。民営化には反対」

「保育士養成に携わる立場からは意見はいえないが、個人的には民営化反対。保育士の待遇が明らかに違う。公私で差がある待遇の改善がまず、第一。公立では延長保育、休日保育など柔軟な対応が出来ないというが、今は公立も変わっていくべき時。市議会での松本松子市議の質問に対する市長の答弁を読んだ。民営化の理由は財政に限りがあるから、としか答えていないのが、残念。もし、民営化にすすむのなら、市民が見守って意見のいえる状況をつくるべき。」

「民営化に賛成する理由も、反対する根拠も持ちえない。民営化も一つの方法かもしれない。しかし保育所の現状をみるとその改善の検討が必要とおもう。しかし米子市は民営化の方向ばかり見ている。解決策が何も示されない。この保育所の現状をどう打破するかを真剣に考えてほしい。」

「金がないから民営化する、とはとんでもない。全国的にみると、土曜の午後保育などは公も当然のこととしてやっている。」

などなど、真剣に語られました。

米子市がこれをどうまとめようというのか。

保育に携わる人、保護者、市民とともに注視したいと思います。

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