公会堂50年ありがとう、また会う日まで

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今日は米子市民劇場例会「木の皿」(加藤健一事務所・公演)

今回で、しばらく使用出来なくなる公会堂と、

とりあえず暫しの別れとなります。

ホール周りのホワイエには、今年50周年を迎えた市民劇場(誕生の時の名称は、米子労映演)の思い出の数々の例会(舞台公演)の写真や、

俳優さん(今は亡き杉村春子さんや宇野重吉さんたちも)の色紙やメッセージなど展示され、開演ぎりぎりまで、それに見入る人の姿。

会場の何か所かに「市民劇場50周年、ありがとう公会堂、また会う日まで」と、大きく書いて掲示されていました。

今夜の芝居、「木の皿」は、認知症の出てきた男とその息子家族との話。

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アメリカの1953年の2010_0923_182052-CA390549頃の話で、今の日本の介護保険である意味市民権を得た介護施設がたくさんある、今の日本の状況とは、やや違うんですが、

しかし、介護が誰か個人の負担になることの苦しさや、人間らしく人生の最後までを生きていくことの大変さが、すっかり身に沁みるのは、

日本の介護の貧しさが、介護保険が始まって10年経ったのに

1953年のアメリカからそう遠くまで来ていないということなのでは、とか。

また互いに愛し合った親子であっても、いつまでも同じ道を行くということにはならないものだな、とか。

結局人はひとりだということ、自分と人との違いをみとめなければ、相手を大事にすることは出来ないんだな、とか、いろいろ考えられる芝居っていい芝居だな~。

前から3列目、かぶりつき。カーテンコールで加藤健一さんの投げた花束が、うちのサークルのTさんの両手にふわりと落ちてきたという、おまけまで付いて。

加藤健一さんの音頭で、「公会堂ありがとう」の三本締め。「もうこれが最後になるということで・・・」という言葉に、まるっきり最後にする気持ちじゃないんだけどな、とちょっと戸惑いながら、でも

またきっとこの会場で会おうと、力をこめました。

それにつけても、公会堂問題。

利用してきた市民団体の声もろくすっぽ聞かず、

文化や芸術的な観点の見えない米子市当局や市長の姿勢は、本当に困る。

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