議場に「日の丸」

昨日9月29日、9月議会の最終日、

「議場に国旗と市旗を掲げることを求める決議案」が、

最大会派蒼生会と第二会派よなご会議ら17名の議員(代表は日本会議所属の尾沢三夫議員)から出され、

賛成19、反対9で可決された。

(反対したのは日本共産党3人、公明党4人、ひとり会派のムスカリ、市民派です。)

「日の丸は侵略戦争の戦意高揚のために使われ、国の内外に日の丸に抵抗感のある人が少なくない。」

「日本と同盟を結んでいたファシズム国家イタリア、ドイツは国旗も変えて戦後のスタートをした。」

「祝日にも掲げている家は少ない。市民に国旗として定着していない。」

「少数会派の意見も尊重され、自由な討論を保障されるべき議場にはふさわしくない。」

「東日本大震災以後「日本は一つ」といって全体主義的な流れが強まっており(もちろん復興支援は大事です)、

その流れのひとつとして日の丸もあると感じている。」

などが反対の質疑・討論で述べられました。賛成の側jは、

「もう戦後半世紀どこにも日の丸に対する憎しみはない。」

「国を愛する気持ちの表明として、日の丸に敬意を表するのは当たり前。」というような意見でした。

日の丸はこれまで米子市議会の代表者会議などで何度も論議されながら、

全会の一致を見ないものは掲げないという結論を出し続けてきた問題です。

数で押し切るのは、少数意見を尊重する民主主義の立場を崩すものです。

いったい戦後の民主主義の教育から何を学んできたのか、と暗澹とした気持になりました。

議場に掲げるか否かは市長に委ねられたことになります。

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