今日の総務企画委員会に、
鳥取県、米子市、境港市が結んだ安全協定の内容が報告されました。
「立ち入り調査」「事前了解」のない安全協定は、これまで15年米子市が求めてきたものからも後退したもの、
今原発事故を未然に防いでほしい、1月27日の点検休止に入る2号機も易々と再稼働を許してはいけない、
強い安全協定を市民は求めているのだと前置きして、安全協定条文の中から数点質問しました。
冒頭に「安全文化の醸成」が謳われており、依然として安全神話の中にいる中電の姿勢にも唖然としましたが、
一番の問題は、「立ち入り調査」の代わりに入っている「現場確認」をするのが県または境港、米子市の職員とされていることです。
何事かあった時に現場に入って事態を正確につかむためには、専門的な知識・技術が必要です。
協定締結前の米子市「案」では、県や両市がその仕事を委託したもの、という表現で専門性が大事とされていたはずです。
専門家に依頼することをなぜ求めなかったのかと当局に聞いてもはっきりした返事はなく、
原発事故を起こしてはならない、危険はなんとしても回避せねばならない、という決意が見えません。
今日はこの安全協定の説明の間、マスコミの取材陣がはいりました。
市民の痛切な願い、原発事故はご免だという思いに、
米子市は応えてほしい、危機感が薄いのです。
★写真は完成間近ながら、制御棒の不具合で試運転もままならない島根原発3号機(2011.910撮影)