高知で若者支援事業

昨日から会派の視察で高知県に来ています。

貧困の連鎖を断つためにと、国の助成事業を受けて、

「自立支援事業」が各地で取り組まれている中、

高知県南国市で23年度から、高知市で23年度後半から取り組まれている、

生活保護などの貧困家庭の中学・高校生の学力向上、進学率引き上げを支援する事業の視察です。

昨日は南国市。福祉事務所長の言葉、

「20年前に福祉事務所に帰ってきてショックを受けたのが、20年前と同じ世帯が生活保護を受けておられること。

これではいけない。自立への支援をどうしたらいいのか」と。

(この言葉はケースワーカーからも聞きました。共通する思いであるのでしょう。)

そこへ受験期の中学生のある母親から、

「今のままでは入れる高校がない。でも高校へ行かせたい。なんとか出来ないものか」

という相談があり、「これだ!」と思ったといわれました。

その年のケースワーカーの研修会の中で実践報告のあった、

釧路市の学力向上の支援事業の取り組みを聞いていたから、ということです。

まず、その子ひとりから始め、昨年度17人に支援し、進学率を向上させたということです。

「単に受験合格だけでなく、居場所的なものにしたい。高校生になってからも学習に通ってきている」

といわれています。

所長のみならず、最初の一人の子の支援を始められたケースワーカーのNさん、

支援員として先生とお姉さん役をこなす女性、

一致協力して忙しい業務の中でもこの事業を支えられた

福祉事務所の職員の皆さんの熱意と、

子供たちへの愛情を感じて帰りました。

今日は高知市の無料塾「チャレンジ塾」の視察です。

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「高知で若者支援事業」への2件のフィードバック

  1. 返信遅れてごめんなさい。「貧困の連鎖」は複雑多重に絡まっているでしょうが、一太刀入れたいと思います。

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