ながらくblogお休み、すみませんでした。
9日夜に発生した台風9号による水害の兵庫県佐用町へ、
2日間応援に行ってきました。
実は、佐用町は父の故郷で、妹一家が暮らしており、被災しました。
佐用川、千種川2本の川に挟まれた地域で、
過去にも水禍の経験はあるものの、
この度は妹の部落は全戸床上浸水という惨状でした。
この地域は5年前にも台風被害で8割が水につかっており、
「泣くにも泣けない」「疲れてたおれんようにしよう」「うちも酷いが、みんな一緒だ」
「ここに住むのは怖いが、代々生きてきた土地だからな」と、
声掛け合いながら、長い一日何度も気を取り直しつつ、
泥の運び出しと、泥水につかって使えなくなった家具、畳、建具の運び出しをしています。
毎日たくさんの車が運んで捨てにいきますが、次々運び出されるので、
道路上から運び出された泥、ゴミの山が消えるのには3週間以上掛かるといいます。
朝目覚めると夢ではない証拠に町中に蔓延する泥の匂いと、黄色い砂塵の中で、
果てしない作業が続きます。
2日目からバス数台で続々入って来たボランティアと、
近隣の知人や親戚の応援、励まし、救援物資に元気付けられながら。
台風とはいえ、やはり異常気象。数時間に380ミリを越えるひと月分の降雨、
5年と間を置かない被害。
5年前水が越えて堤防補強された部分が決壊しています。
防災工事の在り方問われています。
山口県の水害の時、blog(7月22日)に、内閣府の「防災白書」(2009年版)のこと、書きました。
近年集中豪雨が多発、被害が増大する恐れあり、と警鐘ならしつつ、
2002年比で、防災の予算を1/4に、国土保全の予算を1/2近くに減らしていると。
抜本的に対策を取らなければ、被害はまだ続くでしょう。
また、町の出した避難勧告によって、逆に死ななくていい人が死ぬような結果になっています。
こんな事を引き起こさないようにしなくてはなりません。
●撮ってきた生写真、なぜかネットに送れないので、写真は産経新聞から。
こんな風に毎日作業です。