今日は私も委員つとめる中海問題等調査特別委員会が開かれ、
その中で米子市が国土交通省に宛てた
『大橋川改修工事にかかわる要望書』が検討されました。
これは、これまで口頭で要請してきた事項を改めて文書にし、
文書での回答を得たいためのものであると、市当局の説明がありました。
先日も書きましたが、
米子市は、治水・水質両面から、
中海に干陸淡水化事業により残された、
森山・大海崎の二つの堤防を開削することが必要、
両堤防の開削なしに大橋川の拡幅に合意出来ない
という立場です。
しかし、今日の要望書に「両堤防の開削」は書き込まれておらず、
このままでは、両堤防の開削は要望には入らないと受け取れる文面です。
これに「米子の立場に変わりないのだから、きちんと書かれねばならない」と抗議し、
「中海護岸工事等にかかわる要望書」とタイトルを変えては、という
委員長の提案もあり、市当局も、
「確かに両堤防の開削は要望してないと受け取られる懸念がある」
という角副市長の発言により、
国土交通省や島根県側大橋川拡幅急ぐの動きもいろいろある中で、
干陸淡水化事業を中止させ、中海再生を求めてきた米子市の歴史、
しっかり受け継がなくてはと、思いを強くしています。
そして大橋川拡幅はかえって水害を大きくするという松江市民もおられ、
すでに完成に近づいた二つのダムと放水路だけで治水は大丈夫、
これ以上の大型事業はもう入らないという島根県民もあり、
また神戸川放水路は出雲平野を走る天井川斐伊川の決壊を防ぎ、
松江よりむしろ出雲の水害防止に役立つという見解もあります。
斐伊川水系の住民同士の交流も大切です。