「干拓虫」被害に苦しむ住民でつくられた「『干拓虫』被害の調査と対策を求める会」(畠山美枝子・代表)が、
島大もと教授で、昆虫生態学が専門の星川和夫さんに、「干拓虫」の話しを聞きました。
前段の昆虫の歴史や、北海道夕張の故郷の川の石を割るとアンモナイトの化石が現れた、という先生の少年時代のお話も面白く、
また「干拓虫」についても、参加者は初めて聞く話しでした。
「干拓虫」といわれるイソヌカカ、そして河崎で発見されたトクナガクロヌカカかと思われるヌカカ、
少なくとも2種以上の吸血性のヌカカがいるというのです。
1959年に鳥大医学部の先生が米子の「干拓虫」=イソヌカカについて、論文を発表されており、
米子は、なんとイソヌカカの生息のメッカ?
このトクナガクロヌカカについては、その生態はまだ良く解らないとのこと。
だいたいが海水浴場に発生するイソヌカカは全国に見られるが、
トクナガクロヌカカ―こんな内陸部に発生する、日中に活動するヌカカは、他には例がないとのことでした。
「干拓虫」に刺されると血が出るまでかきむしる程のかゆみが、1か月も続くといい、
星川先生の弁では、「ブヨ、あしなが蜂、まる蜂などよりも被害が大、何しろ痒みがしつこく酷い」とのこと。
刺された経験者はそうそう、と深く納得。
そして被害の実例が報告され、旗ヶ崎あたりから境港まで広く分布することが判りました。
米子市には一刻も早く、このヌカカに対策を取るために実態調査を始めてほしいと思います。
会では「干拓虫」の調査・対策を求める署名とともに、
「干拓虫」の被害がいつどこで発生したのか、情報や捕獲したサンプルも集めることとしました。
「干拓虫」の調査・対策を求める署名、また調査にご協力頂ける方、ご連絡下さい。
はじめまして。河崎に住む者です。トクナガクロヌカカには、3年程前から悩まされています。初めはこの虫の存在すら知らず、ダニかノミだと思っていました。痒みのあまり病院に行きましたが、何かはわからないが、他の虫だろう と先生に言われ、自分で調べていくうちに、正体が分かりました。犬を飼っているため、散歩の時に刺されます。何も手に付かない程の痒みで、本当に困っています。原因が分かってからは、わざわざ車で遠くまで行き、散歩をしています。この時期になると憂鬱です。市には一刻も早く対策をお願いしたいです。
そうとうな痒みだそうですね。皮膚科でも、浜の医院でないと分かってくれないと聞いています。薬をもらうと治るのが早くなるようですよ。連絡先、もしよろしければ教えて下さい。署名用紙や被害実態の調査用紙送ります。(yoshie-bee@sea.chukai.ne.jp)