「母と暮らせば」ー観てきました

2015_1214_212614-IMG_5975山田洋次監督の「母と暮らせば」を観に、夜の映画館に走って観てきました。

井上ひさしさんが書きたかった長崎の原爆の「母と暮らせば」、井上さんの娘さん麻矢さんの依頼に応えて、山田監督は「生涯に一番大事な作品をつくろう」と、この映画に取り組まれました。

父親の幽霊と語ることで、一人生き残った後ろめたさを振りきって前向きに歩きだす娘を描いた「父と暮らせば」。「母と暮らせば」は息子を失った母が、その息子の婚約者を新しい人生へと押し出していく話しです。井上作品とは違う味わいだけど、やっぱり泣きました。ハンカチ手に持っててよかった。

そして長崎の急な坂道の家、坂の上の上、山のてっぺんにある墓地、ケロイドのマリアの首のある大浦天主堂、平和記念像、かわいらしい長崎弁―など好きな長崎と、吉永さん演ずる母の着物姿(こんな風に普通に着物を着たいんだよね。)など、味わいました。

加藤健一さんのヘンな「上海のおじさん」は寅さんそのもの、いや生活力は寅さんよりずっとあるようですが。このおじさんの存在感が、強く印象に残りました。

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