「経済苦と子どもの今」ー憲法26条を力にして・・・「子どもの人権広場」第21回総会記念講演会

青砥恭2016_0515_134050-IMG_6710湯梨浜町出身の青砥恭さん(さいたまユースサポートネット代表理事)の講演会でした。

青砥さんは、さいたま市で、若者の居場所、生活困窮世帯の学習支援、就労支援などの一連の若者支援をしている、さいたまユースネットをつくり活動をしてきた方で、明治大学で教育学を教えておられます。

貧困層の拡大、とくに若い世代の非正規労働化が生み出すワーキングプアの家庭から、学校にも居場所のなくなる子どもが生まれていること、社会から大事にされていない、自分は人と違うと感じ、貧しさから抜け出す道を見つけられない子どもが増え続けている、と。

親の職業(経済力)と学力の相関、援助率と進学率の反比例のグラフの紹介があり、また最下層の所得世帯の子どもで3時間以上勉強する子の学力の平均値は、最上層の所得世帯の、全く勉強をしない子どもの平均値よりも低い、などというショッキングなグラフもありました。さいたまなどの都市部と米子でもそう大きな違いはないであろうとのことです。

この貧困の連鎖をどう断ち切るのか、この子どもたちをどう救うのか、重い課題です。

青砥さんは,サポートネットの活動をしながら市と相談し続けていること、行政に働きかけていくことが大事と結ばれました。

下は2部のパネルディスカッションの方々。向かって右から青砥恭さん、通信生高校の藤波先生、子ども自立支援ホームの理事長山澤さん、子どもの人権広場世話人代表の安田弁護士です。

2016_0515_151705-IMG_6715

 

 

Share Button

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です