今日28日(土)午後松江市のくにびきメッセで、
中国電力主催で、点検漏れ問題に関わる講演会があるということなので、
中海を渡って参加しました。
大海崎堤防の上を走って、35分。
くにびきメッセに到着。
始まる前にパチリ。
講演中は撮影禁止。
講師は名城大学の教授で、
2007年から中電の企業再生プロジェクト諮問機関委員長を務められた、
郷原信郎(ごうはら・のぶお)氏。1955年、松江生まれ。
「思考停止社会とコンプライアンス」というタイトルで、
「コンプライアンスは法令遵守と訳されることが多いが、イコールではない。遵守という言葉は思考を停止させてしまうデメリットがある。コンプライアンスとは、社会的な要請に鋭敏に応え目的を実現すること。」と導入部で語り、
日本社会は水戸黄門の印籠にひれ伏すような、自らの思考を簡単に停止する社会で、
「偽装」、「隠ぺい」、「改ざん」、「ねつ造」という言葉の前には思考が停止してしう。
今度の原発点検不備問題は、2002年に起った東電データ改ざん問題の影響で、
点検強化の方針に過剰反応した過重な点検計画表に、
無理のあるのに気付かないまま、縛られているという実感もなく行ってきたもの。
今は客観的な安全性よりも、
安心を求めることに消費者のトレンドが変化している。
それに応えるセンシビリティ(鋭敏さ)に欠けていた。
これからは情報開示と説明により、住民の信頼を得るよう努めなければならない。
わずかに残る危険性にも注意を払いながら、概ねこんな主張です。
原発の度重なる事故に、世界中が安全性を厳しく問う情勢の今、
この危機意識のなさはどうだろう。
中電の安全性への意識は、こんなものなのかと、改めて思ったことです。
情報開示といいながら鳥取県側には住民説明会をする意思もなく、
やはり簡単に操業開始を許してはなりません。
帰りにちょっと足を止め、
田島の港をぱちり。
早く中海の流れを取り戻しもとの豊かな湖にしたいものです。