27日、定期点検で停止した島根原発2号機で、その日の夜7時30分異常が発生しました。
今日開かれた米子市議会「総務企画委員会」でその報告がされました。
点検のため停止した原子炉内の中性子の監視をする中性子源領域計装4台が全て動作不能に陥ったといいます。
2台以上が動作しなければならないと定められ、それを下回ったら逸脱です。
「運転上の制限の逸脱」というのですが、解りやすく言えば異常事態。
そのような事態では、「1時間以内に制御棒を全挿入する、及び制御棒の引き抜き操作を行ってはならない」
つまり緊急停止するべき事態ということです。
幸い停止中で、冷温停止の状態、前制御棒が挿入され操作出来ないようスウィッチにカバーが掛けられていること、
中間領域計装という別のモニターで計った中性子の様子に異常がないことなどが、
「現場確認」に入った米子市の職員に示され説明されました。
28日から29日にかけて作業し、故障の4台の中性子源領域(起動)計装は新しく取り換えられました。
放射線を帯びた故障した4台については、原因究明も不可能だということです。
改めて、原発という人間が制御出来ないものを使うことの怖さを感じました。