米子市の介護保険の策定委員会を傍聴しました。介護保険料はこの4月からまた上げられようとしています。
2000年の介護保険導入時は、基準額(本人非課税、世帯課税)が3,100円。
これが2003年からの第2期には、4,183円。2006年からの第3期には4,761円。2009年からの第4期には基準額は変わらず所得段階の高い人だけに負担増。そして2012年の第5期は5,436円。
そして2015年4月からの第6期は6,350円という計算がされています。
政府の介護給付費改訂率が確定したら、政府の給付費削減の方向から、保険料が微妙に切り下げられるようですが、いずれにしても引き上げで、導入時の倍以上となることは間違いありません。
見直しの度に保険料は上がり、給付は切り下げられ、サービス対象から外される人々が増え、介護保険給付外の自己負担が増えています。
策定委員会では、「給付の削減は事業者にとって厳しいのではないか」という発言がありましたが、それは市民・利用者にとって安心してお世話になる環境が危うくなるということです。
高齢者人口の増えるこれから、給付を増やす条件整備こそ大事であって、削減などもってのほか。
国が責任をもって、介護の環境を整備し、その財政の負担はますます年金を減らされている高齢者に追わせないことです。
★写真は2月9日。雪の中海、米子湾の白鳥。