松江市で中国5県保育合研

2015_1101_151912-IMG_573410月31日、11月1日の2日間、松江市で第3回中国5県保育団体合同研究集会が開かれ、800人を超える参加がありました。

私は1日の分科会の「新制度にかかわる各地の交流」に参加しました。保育の新制度は今年からスタートしましたが、長時間と短時間保育に子どもを振り分けたり、幼稚園と保育所を一体化させたり、荒っぽい制度導入で、現場でさまざまな問題が起こっています。幼保一元化の認定子ども園で、運動会を日曜にしたら、同じ園なのに1号こども(幼稚園対応)のほうは月曜が代休、2号こども(保育所対応)は代休なしだった、また2号こどもはお昼寝してるのに1号こどもは遊んでる(昼寝なし、早帰り)、「ナンデ僕たちだけ昼寝しなくちゃいけないの?」と子どもが聞くとか、また短時間保育の子どもの延長保育が重なると、長時間保育より保育料負担が重くなるとか。

また公定価格という、子ども一人当たりの保育の単価が、幼稚園は31,470円、保育所は32,290円で、保育園の方が高いようではあるが、幼稚園は1日4時間、土・日休み、夏休み、冬休み、春休みがあって年間800時間、保育所は年間2,400~3,300時間子どもを保育しているという話しにはびっくり。

子どもにとって良い育ちを保証する、という観点の新制度ではないなとつくづく思ったことでした。

また自治体によってさまざまな違いが生じており、不都合なことを声を上げて変えさせているところと、国の指導そのままのところでは大きな違いがあります、交流しつつ運動を強めなければならないと思いますが、こんな子どもにとっても保育者にも保護者にとっても不都合の多い制度は根底からの見直しが必要です。

保育合研にでると、若い保育士さんの情熱と、子どもたちの笑顔や歌声に感動します。昨日も閉会行事では涙ぐんでしまった私です。

来年は松江で全国合研が開かれます。

 

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