また距離が延びた島根原発の活断層について学習ー立石雅昭・新潟大学名誉教授の講義

2016_0212_183122-IMG_6119宍道断層25キロに松江テルサでの学習会「活断層の新知見を読み解く」に参加してきました。

島根原発の再稼働をストップさせたい、日本共産党島根県議団・松江市議団主催の学習会です。
講師の立石雅昭・新潟大学名誉教授は地質学が専門で、福島原発の事故を防げなかったことにショック受け、3.11直後に退官されてから各地の原発を調査して回っておられます。今回も講演前に島根原発に調査に入り、中国電力に鋭い質問をされたそうです。

地質学の専門的なところは解らない私にも理解出来るお話でした。
地震の震源域である深部構造の調査しなければ、表層に活断層がないからといって、地震が起らないとは言えないこと。また島根半島の形状から見ても、重力の違いー島根半島は高重力であり、境水道以南、宍道湖と中海、その間の地域は低重力であること見ても、断層があると考えるが自然であることなど、宍道断層25キロメートルであるなどとは断定しがたいこと。一直線上にある鳥取沖西部・東部断層や大田沖断層なども連動しないとはいえないことなど、よく解りました。

この度の中国電力の「宍道断層は25キロあった」という発表は
文献にある「女島まで活断層がある」ということを否定ことが出来なかったからで、3k位の延びによる基準値振動の増加は2,30ガル程度であるから、島根原発2号機の基準値振動の設定の許容範囲であるからだろういうことでした。

中国電力の、真摯に危険性を追及しようとしない、いい加減な調査と、それをよしとする規制委員会は許せないと、またまた再確認でした。

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