今月25日に開会の米子市定例3月議会に、
「私たちの願う保育所と民営化について考える会」(代表世話人・遠藤千栄子)から、
「米子市立保育所の民営化計画を中止し、保育所の条件整備を求める陳情書」が
提出されました。
民営化することでは、今の保育園の問題改善は出来ない。市は民営化を急がず、
公聴会を開いて広く市民の意見を聞き、再検討をして下さい、というもの。
その一方、米子市私立幼稚園協会から、
「幼稚園型認定こども園整備補助事業についての要望」がだされました。
平成18年度10月から始まった認定こども園は、
幼稚園と保育園のよいところを生かし、保育園待機児童を解消し、幼稚園の経営を安定させるといわれています。
しかし、幼稚園と保育園の枠を超えるために、保育室面積が保育所の最低基準を下回っていたり、園庭がなくてよいなど、現行の保育所最低基準(戦後直後の昭和23年につくられた最低限の基準で、これを上回る努力が義務付けられている)より、さらに基準が下げられると考えられます。
そしてこの認定こども園への入所は、保育園の入所が市の責任として義務づけられているのに異なり、園と保護者との直接契約となり、保育料も園が決めます。
そのため、入所を決めるのも園となり公が責任を持てなくなる、保護者の経済状態により、こどもの受ける保育に差が出来ると心配されています。
介護保険の例でみても、低所得者には冷たい制度となる恐れが、やはり有るといえます。
この3月議会では保育園問題がひとつの焦点となりそうです。
この2枚の写真、境港でそれぞれ別の日に、上は岩永なおゆきさんが、下は私が写したもの、やはりこの地らしく生活感があり、絵にもなるということかな。