11月29日、新俳句人連盟鳥取支部の第8回総会を行いました。仕事や活動で多忙なメンバーは、なかなか揃いませんが、それでも10人が参加。
先ず山上英明会長の挨拶。戦争法をめぐる情勢、俳人金子兜太の書「アベ政治を許さない」を掲げる運動などについて、今年も元気で句作に励みましょうなどなど。そして各自の近況を交えた自己紹介をしました。
この7年の間に前会長・野田賢太郎さんが亡くなられ、その夫人美智恵さんが会員となられたり、また田村忠剛さんが亡くなられて、その娘さんの池場さんが会員となられたり、支部発足の前から夫さんの闘病・介護をされてきて、その痛切な思いを句に詠われてきた幾代さんの夫さんが、とうとう今年逝ってしまわれたり、いろんな変遷がありました。また会員も少しずつ増え今年は新しい仲間を2人迎えることが出来ました。
そして戦争法を廃案にする統一署名に、支部名の入った署名用紙で取り組むこととしました。
日頃は紙上句会で直接のやり取りが出来ませんが、一同に会しての句会は楽しい。最高点句の「お菜三品のしたり顔」はきっとベテラン主婦のあの人かこの人と思えば、最年少の智子ちゃんだったりするんですから。
来年はアンネの薔薇のいい時分に、をさむさんのお寺、樹木葬の正福寺で、句会を開くように努力しましょうということになりました。
★☆総会句会の出句から★
秋燕幼をぎゅっとデモのママ 英明
封印すれば夜更けにあふれ出す水音 幾代
引き抜かれても抜かれても座る冬辺野古 よし枝
ゴンドラに乗り秋色の別世界 美智恵
せせらぎに癒され秋の散歩道 紀子
冬が来る前に大山(やま)を見にゆくナナカマド ちえ子
月光の真白き障子柿すだれ 千枝子
休耕田主はセイタカアワダチソウ 恵子
大根でお菜三品のしたり顔 智子
団栗を踏んで行く行く兜太文字 計男
暴力で辺野古奪うな栗爆る 美河
冬薔薇の手向けに添える三色旗 をさむ
早や日暮れ原発いらぬ金曜日 太一
尖る風色増す軒のつるし柿 香葉
★記念写真はとりましたが、私のデジカメにはなし。着て行った黒地の羽織と連れてった鞄とそれにつけた「アベ政治を許さない」=国賠の交流会で買ってきた、「毎日ひとりでもデモ」用。