「俳句」カテゴリーアーカイブ

新俳句人連盟・瀬戸内句会

倉敷で開かれた新俳句人連盟の瀬戸内句会に参加しました。2011_0424_145909-CA390173

中四国、九州、近畿から約60名が参加。

「大震災・原発」「倉敷」がテーマでした。

句会での高点句を紹介します。

      牛飼いの「避難はできねえ」村おぼろ         

                 大森恒夫(岡山)

      みちのくにみんな向いてる鯉のぼり           

                 大坪光恵(岡山)                    2011_0424_133534-CA390166

      行く春や吸える空気のなくなる日            

                 砂方邑子(兵庫)

      語る背も聞く背も昭和瀬戸春愁             

                 鈴木  映(滋賀)

      父母消えし海睨む子や涅槃西風            

                 鈴木山明(兵庫)

 私の句は次のに2点だけ頂きました。

      「樋あせい」の敷石ロウセキ日永かな           よし枝                        2011_0424_134455-CA390169

  樋あせい(ひあせい)というのは、倉敷の言葉、樋と樋がぶつかるような小さな路地のことです 倉敷という町への挨拶句です。

★写真(上)は美観地区で祝言の白無垢の花嫁さん、(中)の奥に見えるのが「樋あせい」、(下)は少し広い路地。

国保料率を引き上げて、3月議会は終わった

今日3月議会は、注目の国保料率10%の引き上げ議案を可決し、

「国保料を引き上げないで下さい」の陳情を不採択とし、終幕しました。

引き上げの議案を可決したあと、

2年後に市当局がさらに引き上げを考えていることに対し、

収納対策を徹底するなどの努力をし、引き上げないよう努めよ、という付帯決議が提案され、可決されました。

日本共産党米子市議会議員団は、

今回の引き上げで市民は窮地に追い込まれること、

これ以上医療を受けられずに手遅れ死となる人をだしてはならないこと、

払うに払えない実態を放置したままの収納対策の徹底は、市民をさらに苦しめると、反対しました。

このほかに、TPPに参加しないことを国にもとめる意見書、原発政策の見直しを国に求める意見書などが採択されました。

原発問題の意見書は、党市議団が提案したもので、他の会派からの意見も出され補強したものです。

原発の連鎖爆発凍る春    よし枝

>> 防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲(EPZ)の拡大 及び原子力推進政策の転換を求める意見書 PDF93KB

Cさん、さようなら

俳句仲間であり、共産党員としての大先輩のCさんが逝かれ、                        2011_0111_105457-CA390805

今日はお別れの会でした。

私は新俳句人連盟を代表し、お別れの言葉を述べました。

心は青年のように若々しい方でした。

Cさんの絶句

    柿若葉いま人の世の絵馬を見る

新俳句人連盟鳥取支部の仲間の追悼句

    新年を歩くことなく別れかな            (賢太郎)

    清(すが)し人の明日は満月雪雲の上      (英明)

    志の冬芽ふくらむ茜空                (をさむ)

    雪雲を跳ねて畏兄の昇天す             (よし枝)

雪やこんこん

    伐採話の風除林雪舞って                        2009_1115_133816-CA390011

    手遅れ死たどりし町裏暮れやすし

    山里行く列車二両に昼時雨

    暮れおちて冬涛真白日本海        

    振りあおぐ雪やこんこん公会堂     よし枝

初雪と風除林

とうとう初雪が舞いました。

   初雪や伐採すすむ風除林    よし枝

淀江の佐陀の松林が、砂利採取の業者により伐採される計画がある、ということで、

防風林がなくなり農業や住環境に、塩害や砂の被害が出ることを、地元住民が心配していると、

地元紙が昨日報道していた。

松本松子議員が今日の行政改革特別委員会で、この件に関して米子市の対応を聞いた。

農林課以外には、まだ広がっていない話しであるらしい。

皆生や、淀江、そして弓ヶ浜半島の防風林がつぎつぎ失われていき、

白砂青松の風景が損なわれていく。

こんな風景こそ山陰らしさ、日本海沿いの特徴ある美しさであるのに。

やたらな開発を許さないことが大事ではないだろうか。

 

話し変わって、明日の経済教育常任委員会(午後1時から)で、

継続審査中の、米子市公会堂の存続を求める陳情が審議されます。

どうぞ、たくさんの傍聴を。2009_1115_133739-CA390010

無名塾「炎の人」

市民劇場の例会で、無名塾公演「炎の人」を見た。                          pic_feature_02_02

「炎の人」は画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの生涯を描いたもの。

ゴッホは中学生の時、美術の教科書で「麦畑」という作品を見て以来、

大好きな画家です。

「麦畑」はアルルの太陽の下、風にざわめく広大な麦畑と何羽かのヒバリが描かれた作品。

風の音と、ヒバリの声、そして麦の匂いの感じられるその絵に見入った記憶がある。

そして同時期にみた西洋映画「炎の人」のひまわり畑の色。

そして30年程前にみた劇団民芸の滝沢修主演の「炎の人」。

ゴッホという、まっしぐらにこの世を駆け抜けた人間を、痛ましいほど無垢な魂を、感じた。

今回の「炎の人」、私も年もとり、主演の仲代達矢さんももう熟年。

若い時にはかえって分からない青年期というものもあるけれど、

人生の最終駅に近づきつつある人間が、より強く感じるきらめきというものもあると思うけど、

でも、もう少し若さがほしかった、と思う。

ちょっと私のゴッホ像とは違うという違和感が残ってしまいました。

 

今回公会堂の使用停止による文化ホールでの久しぶりの例会。

トイレの数が足りない、出入り口が一つなので、帰りは人が殺到する、

などなど、例会運営の上で公会堂とは違う困難さもあります。

しかし、当日理由あって不参加の方の席を有効に利用する、

「席詰め」と「空席待ち」で、座れない人の数が思ったより少なくて、やれやれでした。

 

     「炎の人」終演時雨に包まれて     よし枝   

俳句・冬のはじまり

2006_1019_173754-博労町   旗まつり明日を記す暦買う                              

   小春空「科学の目講座」に輝く目                         

   初木枯しこもる子の窓敲き行く        よし枝

   

俳句・初秋

松江へ、倉吉へと講演会、会議の多いこのごろです。

 

新涼の大根島に風めぐる                 2009_0919_212253-秋彼岸1S

島の秋海そら雲の大パノラマ

焼け土に秋呼ぶ地下の水上げて

氏神の夜祭閑づか八月尽

長き日の幕引き融けゆく秋夕日

休日の仕上げ黙々秋刀魚焼く

核の傘閉じよ秋風発信す           よし枝

早春賦

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  卒業す十五歳の林檎不揃いで

  春一番質問戦を伴奏す  

             よし枝                       

 

昨日、地元美保中学校の卒業式に、来賓として参加しました。

霙を吹き付ける大嵐の日。

美保中、弓中(弓ヶ浜中学校)の体育館には、

自衛隊美保空港の騒音対策ということで空調設備があり、暖かく過ごせましたが、

他の学校は大変だったようです。

わが子の忘れられない卒業式を思い出し

(あの時は美保中もまだ寒かった)、

卒業生と保護者の方の胸の内には幾多の思いが溢れているだろうなと、

「みんなちがってみんないい」という金子みすずの詩の一節のように、

15歳の不揃いの林檎たちにエールを送りました。

 

議会は代表質問・一般質問が終わり、今日は議案質疑、

明後日から予算質疑、その後各常任委員会とつづきます。

blogの書き込みもぼちぼち、します。