選挙が終わったら、とお預けにしてきた島根県立美術館の「川端康成と東山魁夷」を見にいきました。
川端康成の「古都」には思い入れがあるのです。京都大好きで、そして「古都」の主人公姉妹千恵子と苗子のように、私も双子だからです。でも「古都」の主人公は京都そのものかも知れません。
「古都」の挿画をはじめとする東山魁夷の静溢な世界にも浸りましたが、川端康成蒐集の美術品も凄く、また川端宛の文人などの手紙が展示されていたのが興味深くゆっくり読みました。
特に自作「晩年」に芥川賞を下さいと切々と訴える太宰治の手紙が、まるで太宰の小説のように強い印象を残しました。
★写真はもちろん大根島の牡丹。すこし脇道に入って道路わきの畑で。