今日は境港市議選の予定候補・定岡敏行(さだおかとしゆき)さんの事務所に出かけました。
これから2月2日告示、2月9日投票の選挙まで、
議会やその他の用務の間を縫って境港に通うことになります。
今日は次の日程までの間が少しあって、
ひさしぶりに港を、境水道の横を歩いてみました。
水木しげるロードの賑わいから少し外れて静かです。
魚の匂いなく境港の冬ざれて よし枝
秘密保護法反対の陳情がふたつ出ていましたが、
秘密保護法は既に成立しているものの、趣旨は受け止めるべきと趣旨採択となり、
「特定秘密の保護に関する法律の廃止または抜本的改正を求める意見書」が採択されました。
原発関連の3つの陳情は、
「島根原発の再稼働に対する慎重な判断を求める陳情」のみが継続審査となり、
「原子炉の再稼働に反対し、原子力に頼らないエネルギー政策への転換を求める陳情書」、
「島根原発の『新規制基準適合性審査』申請内容に関する情報公開と市民説明会開催を求める陳情」は不採択となりました。
「原子炉の再稼働…」は委員会で継続審議となったものが、全体会で否決され委員会に差し戻し。
採択か不採択かを問われ、4:6で不採択となり、再び全体会の採決へ。
私は急遽原稿を作くり採択を求める討論をしました。
私は朝から議案・陳情に対しての反対・賛成の討論討論、別扱いの継続審議の陳情2本の賛成討論をしていたので、都合3度の登壇となりました。
「市民の同意なく淀江産業廃棄物管理型処分場建設を勧めないよう決議を求める意見書」は、不採択。
採択で起立したのは、日本共産党米子市議会議員団の岡村、松本、石橋の3人に、中川、門脇、伊藤、国頭議員の7人。
傍聴席から起立した7人に拍手が送られました。
と言う訳で、なかなか疲れる最終日でしたが、最期の最期、
秘密保護法の廃止または抜本的改正を求める意見書を14:13(1人欠席、1人退場)で採択し、国に上げることになって、
「勝った!」と手をたたき合い、喜び合いました。
定岡敏行、安田とも子両予定候補の事務所開きが行われました。
私は定岡敏行さんの事務所開きに参加しました。
定岡さんは、西部広域の新大型焼却炉建設をやめる決断を市長にさせたり、
下水道の問題でも、税金の無駄遣いを止めさせて何十億もの節約となった実績があり、
地元支部の女性の弁では、「境港になくてはならない金庫番」だそうです。
議会基本条例をつくるなど、議会運営においても境港議会になくてはならない人と、
党内外から信頼の寄せられる人です。
「それだけに、定岡さんは大丈夫だからと、票が崩されることが一番心配」と錦織陽子県議。
ベテラン定岡敏行さんと、フレッシュ安田とも子さんのベストコンビ、
ご支持の輪を大きく広げていただいて、どうか議会に送り出して下さい。
という日々が続くと、
全く関係ないものを、無性に読みたくなります。
今、起きがけ15分、寝る前15分、とかチョビチョビ読んでいるのが、この本。
2009年の冬、数か月だけ朝日歌壇に十数点の入選句を残して、
ぷっつりと消えた「ホームレス・公田耕一」と名乗る歌人。
横浜寿町や関内駅周辺を歩いて、ホームレスの人たちの間を歩き、
「公田耕一」を探す、その短歌に詠まれた暮らしや人生を追う、ドキュメンタリーです。
私の詩歌の原点は、母が戦後本もない頃古本屋で買った石川啄木の、
「一握の砂・悲しき玩具」で、繰り返し読み、線を引きながら読んだものですが、
20代には、朝日歌壇入選から作家になられた松下竜一さんの「豆腐屋の四季」にも大きな影響を受けました。
松下さんの歌はしろうとっぽい、ごっごっした、生活の悲しみやいとおしさの詰まった歌でした。
このホームレス歌人の歌の中に出てくる横浜は、
最近妹のところで共に暮らす母を訪ねて度々足を運んでいる町です。
そして2009年ごろは私の身内にもリストラや倒産が続きました。
そんなあれこれを想いながら、大事に読んでいます。
パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる
胸を病み医療保護受けドヤ街の柩のような一室に居る 公田耕一
きれいな自然、安全な水、安心な未来を子孫に残したいと、
産業廃棄物処分場の建設に反対の署名を11,190集めて県に届け、
県や市に何度も建設中止を求めた、
「淀江産業廃棄物処分場に反対する会」の提出していた陳情は不採択とされました。
「大量生産」、「大量消費」、「大量破棄」からの転換は必要だと思うから、
と趣旨採択としたいと伊藤ひろえ委員。
岩崎、三鴨、杉谷、藤尾、稲田の6人の委員は、
「陳情には全市民への説明を、全市民の同意なしにすすめるな、というが、地元以外から口を出すのは申し訳ない」とか、
「これまで一般廃棄物処分場の運営を適正に行ってきた業者のされることだから間違いない」、
「地元にも丁寧に説明しすすめておられると思う、安全対策も万全で適切な運び方」、
「怖くて反対と言えない、と言ってる人があると言われたが、それが本当なら問題だ。しかし自分の聞いた範囲ではそんな声はない」
とかの理由を述べて、不採択を主張しました。
「いわゆる地元への迷惑料はいくら用意されているのか。(2億円という回答)それで足りるのかどうかわからないが。」
という意見もあり、「原発マネーではないが、産廃の根本問題を棚上げして金で解決するの間違いだ」と反論しました。
結果、採択を求めたのは私一人となり、委員会では不採択となりました。
陳情者が最も心配している産廃の環境への悪影響を論じることもなく、
「地元」6自治体だけでない米子の問題として、市民として考えることもなく、
さっさと出された結論に、思わず傍聴席から怒りの声が。
「地元」を尊重するかのような口ぶりで、全く他人事のような態度に、腹が立ちました。
11,190筆の重みを受け止めてほしい!!
野坂米子市長は、島根原発2号機の審査申請を容認するということを説明し、議員の質問を受けました。
私は先ず市長が議会や市民に意見を聞くことなく容認という意見を表明したことに抗議し、
福島の事故が収束どころか汚染水漏れが拡大する一方で、真の原因の究明も出来ない中で再稼働はあり得ないではないか。
規制庁自身も中国電力もこの規制基準に合致しても、苛酷事故は起ること、100%安全は保障できないという以上、
再稼働はありえない、新基準に適合しても再稼働はすべきではない。
汚泉水・地下水対策もすべてこれから検討、使用済み核燃料の処理は国が考えること、
避難計画は自治体が考えるという中国電力は無責任であり、
また市長がその状態で再稼働のための審査申請を容認して、市民の安全にどう責任をとるのか、と問いかけました。
野坂米子市長は、この度の審査は法律に決められた原発が受けるものとされている審査であり、再稼働とは別のものだと答弁。
汚染水処理など対策を求めていく、避難計画はこれから作りあげる、など容認の態度を変えませんでした。
他の議員から、市民への説明会を求める、安全協定の立地市と同等のものを求めることなど、の意見が出され、
全協のあと開いた「原子力・エネルギー問題等調査特別委員会」で、
この2点(説明会、立地市同等の安全協定)について、
市長の審査申請容認の回答に付け加えることを、委員会として求めることを決めました。
そして「島根原発の「新規制基準適合性審査」申請内容に関する情報公開と市民説明会開催を求める陳情」は採択すべきもの、
「原子炉の再稼働に反対し。原子力に頼らないエネルギー政策への転換を求める陳情」、
「島根原発の再稼働に対する慎重な判断を求める陳情」の2件は、
継続審議とし、休会中に委員会を開き、丁寧で十分な審議、論点整理をすることとなりました。
いずれの陳情も票決が5:5となったため、伊藤ひろえ委員長が委員会の意見を決定しました。
午後の「総務企画常任委員会」では、
秘密保護法に反対し意見書を国にあげて下さい、という陳情が2件、
秘密保護法が成立する前に提出されていたのですが、
趣旨採択とし意見書をあげるとう委員会決定をしました。
明日は、午後1時の私が所属する「市民福祉常任委員会」で、
「市民の同意なく淀江産業廃棄物管理型処分施設を進めないよう決議を求める陳情書」が審議されます。
採択すべき、という結論をえるために、11,190筆の署名の思いを伝えるため、頑張ります。
12日9時から開く緊急の全員協議会で、島根原発2号機再稼働のための審査申請について議員の意見を聞き、
その後、原視力発電・エネルギー等調査特別委員会で審議、再稼働反対の陳情3件も審議することになりました。
こんなに急ぐのは12日16時からの、鳥取島根両県知事らとのTV会談で意見交換し、
13日に鳥取県にたいし意見を文書回答するためといいます。
私は一般質問で、本来なら住民投票でもしなければならないような重大な問題、
住民にたいする中国電力の説明会を求め、住民の意見をよく聞いてから回答するように、市長に求めました。
急いで中電の意のままに返事をしようとしていることに怒っています。
全協とその後の特別委員会は、どちらも傍聴できます。どうぞ、傍聴に来てください。