今年5月に森山堤防が60メートル開削され、わずかにに繋がった中海と本庄水域。
この開削の効果を考える、
「森山堤防60メートル開削の効果は?」ー中海の環境修復を考えるーという講演会が、
4日、美しい中海を守る住民会議の主催でひらかれました。(写真は美しい中海を守る住民会議の村田代表)
水質調査をつづけられている島根大学汽水域研究センターの瀬戸浩二准教授は、
たくさんの水質調査のデータをグラフ化し示しながら、開削後の変化を話されました。
表層と底層の水質、その変化の違い。
森山堤開削部の直前の地点での観測では、表層では塩分濃度、水温など、
中海と混じり合うようなデータのあること。
しかし、底層では例年溶残酸素のある時期に無酸素に近いデータが出ていたり、
今後観測を続けなければ、この意味はなんとも言えないなど、
この時点では効果があったとも、なかったとも言い難い、と瀬戸先生。
時々目を閉じて思いを噛みしめるような、一つ一つを確かめるような、お話でした。
最後に住民会議から、
①国が関与して中海環境修復の問題を解決することを求める。
②そのために住民の運動を強める。
③この運動をどう進めるのか、皆さんとその相談会を持ちたい。
●無酸素に近い状態の広がる底層の図を示す、瀬戸准教授。