一足先に米子は雨が上がり、
水害に度々見まわれる青木の集落に寄ってみました。
2年前の豪雨で、道路が川状態になり、
警防団がボートで行き来したところです。
「雨が降ると寝てはいられません」と地域の方の言葉が忘れられません。
今回は道に水が上がってきたものの、
家屋の浸水とかはなかったようです。
しかし様子を聞かせていただいた地域の女性が、
「稲はだめだわ」と、水に浸かった田を見やって言われたのが気になりました。
水の引きが早ければ大丈夫だそうですが。
こんな異常気象に襲われることが度々あると、
農業は大きな痛手を受け、食糧の問題にも繋がりますね。
温暖化とか異常気象とかいうことの現実が、じわじわ押し寄せてきます。
★写真は、斐伊川治水事業の一環でつくられた神戸川放水路。昨日が初稼働。
斐伊川治水事業三点セットは、上流のダム二つと中流の神戸川放水路、
下流の大橋川拡幅とされています。神戸川放水路は出雲平野の治水には有効であろうと思います。
しかし大橋川の拡幅には松江大橋やその周辺の歴史的景観を損なうこともあり、
松江の水害には内水対策の方が必要と言う声もあり、
またダム二つと放水路で十分という学者の声もある。
松江市民にも以前として根強い反対があります。
斐伊川最下流、中海の沿岸弓浜半島部の治水にも心配があります。
防災には手を尽くすべきですが、不必要な大型公共事業や自然を損なうことは止めるべきです。