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8月9日 一向に涼しくなりません。友人のお宅で、古くから伝わっている家宝の輪島塗を手にとって見せてもらいました。すっかり心を惹かれました。この他に、茶卓、茶櫃も鑑賞しました。昔の人と同じものに触り、見ていることに自分で納得していました。彼女いわく「仕舞ってばかりでは宝の持ち腐れ、これからはどんどん使うわよ!」ですって。私もそう言ってみたいです。

8月10日 今日は、市内の社長さんを訪ねました。私たちが特に親しくしていただいている方です。突然の訪問にもかかわらず、お互いの近況や公会堂の改築のことなど、話が盛り上がった後で、お付き合いして45年間、一度も見学したことのない私たちに、「今日は、工場内を案内する」といって下さったのです。弱電関係ということだけは知っていましたが、それ以上のことは知りませんでした。都会によくある町工場といえばあたりでしょうか。塵ひとつない工場というのとは違って、いろんな工程を数人のグループで、作るところから箱詰まで、すべて人手でした。だから、注文に応じ作業調整がいくらでもできるし、無駄なものを置く必要がないと言っておられました。コンパクトな会社なのに、大会社へも出荷していると聞きました。その上、障害を持っている人の特性を生かし、製品の検査を10年も続けている、自信に満ちた彼に会うこともできました。給料も、健常者と差がないと聞きました。 今、障害者支援法が、新法をめぐってなかなか難航していますが、普通の人と同じように、雇用に恵まれ、家庭を持つことができる世の中に、と願はずには居られませんでした。社長さんが「障害ある無しと能力は別だ」と言っておられたことに改めて尊敬しなおしました。