s_DSCN0182.JPG知人から薦められていた映画、「出口のない海」を日吉津モビックスで見ました。
 人間魚雷の展示品を見たことはありますが、動くのを見るのは多分、最後でしょう。貴重な映画でした。
 生きることの意味を問いかけるこの映画を多くの人に見てもらいたいと思います。客席は、がらがらで力が抜けました。異常に封鎖された社会で、最後の切り札人間魚雷に乗り込む若者や家族。複雑な魚雷の構造や、手順に苦悶する青年兵士。出撃を指揮する上官、整備する人などの心理が手に取るようでした。
 戦艦大和が沖縄へ向かう最後の情景も映画にありました。主人公のお父さんが、「お前は、戦争の相手を見たことがあるのか」と聞くと、息子は「アメリカやイギリス」と応えますが、その奥に何かがあることを観客は察しました。二度とあんな時代に逆戻りさせないため、今できることを頑張りましょう。
 いよいよ、今晩、「憲法9条の会一周年記念講演」で大原穰子さんが講演されます。昼からは、一人でも多くの方に集まってもらうよう、呼びかけようと思います。
 写真は先日、松江方面へ、お使いで立ち寄った一畑薬師の17羅漢です。映画の主人公とどこか共通したものを感じます。