DSCN2197

5月22日 松江市で開かれた「原発問題を考える集い」に参加しました。
吉井英勝衆議院議員、尾村としなり島根県議会議員が話されました。
吉井さんといわせていただきますが、第1声から特徴のある話し振りでした。
柔らかくて寄席にでも来ているかのような話しぶりで、時間がとても短く感じられました。

最近、吉井さんには、アメリカやフランスの国営テレビなど海外メディアの取材がよくあるそうです。
「なぜ東京電力はあんなに秘密主義なのか。」「なぜ、政府は本当のことを言わないのか」と必ず聞かれるというのです。

それに答えるため、日本の電力というのはどういう仕組みになっているのか、その説明から話しているといわれました。
1、関東だったら東京電力1社が地域を独占していること。
2、「総括原価方式」という、電力を生み出す上でかかるコストを全部見ていること。

「総括原価方式」とは、原発の建設コスト、核燃料のコスト、ランニングコスト、使用済み燃料の再処理から出てくる高レベル廃棄物の処理
に至るコストまで、全部コストとして計上してよろしいとなっているということです。 電気を作るためにかかったコストは儲けを含めて全部
足し合わせて、そのコストを国民の皆さんから電気代として頂いたらよろしい。という仕組みになっているのだそうです。

吉井さんは、今回の事故をどう見るのか、一番大事なことだと前置きして、地震・津波は自然災害だがこの自然現象の時に、災害が起きても耐えられるように対応すべきだったのに、していなかった。そのために被害が大きくなったとしたら、これは人災だということをしっかり掴むことだと講演を締めくくられました。原発は使い終わった廃棄物の捨て場がありません。トイレのないマンションだ、と例えておられました。

尾村としなり県議は、島根・鳥取県には陸上、海上ともにたくさんの活断層が走っています。中電が整備や点検の点で住民が安心できなければ国を通じて原発の運転を中止させるところまで頑張らねばと話されました。

国策で始めた原発に組み込まれた国民。今こそ声を上げて再生可能な自然エネルギーへ転換しなければ、、、、と。
思いを強くしながら、中海の周囲を回って帰途につきました。