1月20日
 今日は、冠婚葬祭用の食器、なべ、まな板、包丁、ざる、おひつ、たらい、テーブルなど班で持ち回りしていた台所用具を今後はどうするのか、集まって決めることにしました。
 私が嫁入りした当時、班内に葬式があると必ず造る料理がありました。盛り合わせ、茶碗蒸、煮魚、赤飯、油揚げと昆布の煮しめ、金平、てんぷら等でした。
 それらを作るための道具がかなりあり、何軒もで分担して保管しています。
 当時は、冠婚葬祭といってもほとんど葬儀の時ですが、近所の人とのコミュニケーションの場でありました。今では、家の構造がこじんまりとし、多くのお手伝いがあっても、隣の台所をお借りしなければなりません。結果、葬儀を出される家は葬祭開館や、仕出し弁当などを取られることが多くなり、近年、利用がありません。
 ごみが有料化される前に整理をした方が良いのではないかということになりました。
 今後は、男集の清めの酒のつき出しだけ用意するということに決め、それに必要な最小限の食器と骨董価値のあるものだけを残すことにしました。
 料理やしきたりなど指導して下さった方達が80歳近くになられ、老人車を押して整理に参加してくださいました。
 陽射しも暖かで、昼近くまで、保存するのか、この際だから、処分するのか、皆さんの意見が何度もひっくり返りました。
 作業の後で、皆で喫茶店に行こうか、という意見が出ましたが、老人車で行くのは遠くて大変だから、とうとう我が家で済ませることになりました。
 8人の昔の花嫁が、嫁入り当時の極秘の自伝を披露したりして、涙が出るほど笑い、楽しい一時を過ごしました。
 これからも、市政のことなど話して!と言われたことが、また嬉しかったです。