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 2月17日 ふれあいの里
 「給食室からのメッセージ」と題して、島根県出雲市のひまわり第2保育園の栄養士、大国 久美子先生から子どもの育ちを支える保育園給食についての講演会に参加しました。 
 園児100人ほどの福祉法人の保育園で働いておられます。公立保育園ではありませんが、安全な地元の食材を手間をかけ、使っておられるそうです。輸入物は神戸の税関を見学した際、アメリカ産のブロッコリーなど腐れたものを捨てて、箱に詰めなおし発送しているところを見て、安心できないともいっておられました。  。
 幼い子どもは、信頼できる人からでなければ食べ物を口にしないともおっしゃいました。離乳食の野菜スープがどうかなと見に行くと、子どもが固まってしまったといわれみんなで吹き出したり、5歳児には、いわしの1匹つけを出して、骨を外して食べることなど、生きていく力を育てる年齢にあったものなどの話しは尽きませんでした。
 子どもを大切に育てることが困難な今こそ、生きるための教育を公的責任で行なう必要がある、と結ばれました。

 市内の調理師さんも、単に園児のお腹を満たすだけに給食を作っているのではなく、職員会議にも参加し、保育士と共に教育の一端を担っておられます。しかし、市民はそこまで知っていません。
 民営化されると、業者に雇われた調理師さんは、園長を通じて情報を受けとり、人数分の食事を作るだけです。園児との接点はありません。そうなると、保育が分断されてしまい、保育の質が低下することが心配されます。