3月11日 小雪がちらつく寒さでしたが、淀江町ふれあい福祉大会が開かれました。寒さが身体にこたえるのか、例年に比べて、参加者が少ないように感じました。
 淀江町内の「老人クラブ」や「ボランティアいずみ」の方たちの10年間もの永い間の奉仕に対して、表彰状が贈られました。
 私が感動しましたのは「誰もが安心して暮せる地域づくりをめざして」と題して美作大学生活科学部 教授 小坂田 稔先生の講演でした。
 奥様が、45歳で蜘蛛膜下出血で失明され、目が見えるわけではないのに、手で触れて静物を写生し、人に色を教えてもらい、出してもらい、心覚えに書かれるのだそうです。そうした生活をしながら、奥さんは「目が見えなくなって、より多くのことがわかった。今では感謝している」とご主人に言われたのだそうです。何十枚も書かれた絵の中からといって、のびのびと梅の木が書かれたものを壇上から見せてくださいました。先生は、地域福祉の先生ですが、机上の学問でなく迫力がありました。私達の老後のことも、ひょっとすると、地域で最後まで過ごせるかもしれない、そのためにも地域の人と仲良くしておかなくてはなど、思わせていただきながら、家路につきました。まだまだお聞きしたい講演会でした。