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9月27日
 9月議会が終わりました。今議会は特に、重要な議会でした。 最終日の今日、来年度、平成20年度から、保育所・学校給食の調理の民間委託を決定しました。今後5年間の委託費を予算上認める、債務負担行為が賛成多数で可決されてしまいました。私達は、最後まで、公的責任で行なうべきと訴えました。給食はどうあるべきか、民間委託ではどんな問題があるのか、など本質についての議論がなされず、多くの議員が民間委託を前提にしており、視点の違いを痛感しました。
 国民の食が危機的状況にあり、国は関係する機関と連携し、食育の推進に努めるよう求めています。米子市も特に、子ども達が、健やかに発達するために、食育推進計画をつくり、本腰を入れるべき時なのに、給食調理部分を民間委託によって切り離すやり方は、チームワークが壊され、給食の質の向上へベクトルが向きません。民間委託によって、給食の質の向上がさらに期待できるかという質問に、市長は具体的に答えませんでした。
 民間委託後も、調理員の方は退職するわけではありません。これまでの調理の仕事ではない別の部署に配置転換され、新たな仕事につきます。当然効率の低下を招きます。これまでの能力は生かされず市の投資したノウハウが無駄になります。 国の求める、財政計画、人員適正化計画を無理やり行なっているとしか思えません。
 自治体の仕事は、住民の暮らし、福祉を守ることです。 民間委託によって更なる住民負担や、サービスの削減が強行される心配が出てきました。自治体が守るべきものは一体何なのか、問い続けていかねばなりません。明日からは、また、新たな気持ちで頑張ります。 

 夕暮れに、ほのかな香りを放っていたエンゼルトランペット、小波上で。