DSCN0889.JPGDSCN0885.JPG  10月20日、妻木晩田遺跡案内のボランティアの日でした。天気は上々で、孝霊山は澄んだ空気の中に美しく映えていました。予定の時間を過ぎてもお客さんから案内の依頼がなく、 私達、女性二人は、久しぶりに仙谷遺跡まで行ってみようと歩き出しました。同行の女性は、「大山登山が大好き」というだけあって、度々私を振り返っては大丈夫かと気使ってくれました。およそ1.5kmを汗をかきながら黙々と歩きました。仙谷遺跡へは道路は整備されていません。たどり着くと埋め戻された場所が小山となって、2号、3号、5号であることが判りました。こんな高い所まで、どうして墓石を運んだのか、多くの人の苦労が偲ばれました。ここからの日本海の眺めは最高でした。
 妻木地区では、三軒の竪穴住居が時代を異にして重なって発掘され、そのまま展示している覆屋を見学しました。管理保存状態が良くて、安心しました。あたりには、 萩の花などが咲いていました。
 鳥取県は、妻木山地区に弥生のムラを作る計画を進めています。すでに住居や掘建柱建物のあった土地の上に大量の土を運び工事を始めていました。県民の暮らしが大変な今、しなければならないのでしょうか。以前の片山知事は、「かに博物館計画」を縮小しました。当時の県民から信頼を得たと記憶しています。高齢者や障害者、子供たちへの予算が足りない中、なぜこうした予算が通るのか、通すのか、納得できません。これは、市町村でも同じですが。
 これからの遺跡整備は、集客のために建物をつくることではなく、森を復元し、来訪者が散策できる遊歩道さえ整備すれば、費用も少なく、健康的で良いのにと思います。ゴルフ場のような芝生ではなくて。