s_DSCN0825.JPG 10月27日 米子市小中学校PTA連合会主催の教育懇談会に参加しました。 参加者、約100人が7つのグループに分かれて討議しました。テーマの1つは、学校環境の現状と対策について、2つは、学校給食の民営化についてでした。
 生徒の昼間の安全のため、校舎及び体育館の耐震対策を求める声に対して、教育委員会は、これまでは防災安全課が対応してきたが、これからは庶務課で対応したい、未実施校の耐震調査については、来年度には完了させたいとも答えていました。    
 PTAからは、市にお金がないことは知っているが、要求が何時実現できるのか、全く予測が立たない。ここ4、5年どういうことを行なったのか知りたい。これに対して教育委員会は、旧米子市の時から出されているのに未だにできていないものもあり、学校の順番についても財政が悪くて説明できないとも。
 校長先生からは、床がうぐいすのように鳴いているが、あと5年は持つのではないか、1つしてもらったら、緊急事態が起きた時、対応してもらわないと困るので、今は我慢している、と心を痛める発言がありました。 
 緊急性のものとして、新1年生が増えて6クラスになるが、教室はどうなるのか。
 要望の多かったものとしては、トイレの水洗化、古く腐食した鉄支柱の修繕、校舎や体育館の外壁の
 修繕、水道管の敷設替え、グランドの水捌け改良などがありました。また、1校でしたが、障害児受け
 入れにバリアフリー化がされていないため、教師が生徒をおんぶして移動させているのだそうです。
 現場との話し合いが早急に必要と思いました。

 学校給食の調理の民営化については、「これまでと変わらないということなので」と教育委員会の説明に、安心しておられる様子で、情報の足りなさを残念に思いました。
 市財政の逼迫はなぜ起きたのかをはっきり認識しないまま、そのツケを子供たちに負わせることはならないと思います。1万食でも作るとか、食中毒を出したことがない企業だから安心だとか、生徒においしい給食を出す企業にといった説明を聞きましたが、 民間企業は利益をあげることが一番という宿命を背負わされています。全国では、調理員の雇用と仕事内容が、委託業と派遣業との区別ができないという労働局の指摘をうけて、直営に戻したところや、計画を撤退したところもあります。
 学校給食は、将来の米子市を担う「人づくりの教育の一環」です。給食の一番大事な調理を民間にまかせるということは、給食のありかたそのものを根本から変えることです。
 今日集まられた人々をはじめ、多くの市民のみなさんともっともっと論議したうえで決めるべきでした。
 校長先生が、「調理師の方が転勤される際には、着任式、離任式を先生と同じようにしました。いつも生徒は先生として接していました。調理室でもいろいろ見学させてもらってきました。こんなことがこれからも変らないのでしょうか、」 私は、この言葉が忘れられません。
  実施されたとしても、より良い給食を子供たちに、この立場で、市民の皆さんと力を合わせてまいります。

 朝晩、寒くなりましたが、今でも咲いています。